先日、82歳 一人暮らしの叔母の家に行きました。

昨年、叔父が亡くなって 一人になった叔母。子供はいません。

この一年に数回訪問し、お片付けを促してきました。

 

典型的な高齢者の、片付けられない家です。

ダイニングテーブルには、食べ物 筆記用具 マスク 薬の袋 郵便物 などなど、

山のように積み上げられ、その片隅に叔父の写真と納骨してない骨壷が。

これと同じような状況が全ての部屋に見受けられ、息苦しい私は、

訪問時は、まず「換気」からスタートです。

物がない貴重なスペースを選びながら掃除機をかけます。

 

必要ないものを捨てようと試みますが、

叔母は、「まだ動かしたらダメ。少しずつ自分でするから待って」と拒み、

まる一年が経ちました。

 

捨てさせてくれないものは、例えば、空のペットボトル。

災害の時に役に立つからと、2リットルのものが200本以上。。。

マンション北側のベランダを埋め尽くして要塞のようになっています。

台所にも、至る所に500mlの空のペットボトルが詰め込まれており、

「使う」と言って聞きません。

何本かだけ残してあとは処分しようと言っても、

「また今度」と言って、一年経ちました。

 

冷蔵庫には、束になっって重ねられたメモ用紙が

扉を埋め尽くすように貼り付けられています。

整理しようとすると怒ります。

しかし、今必要な内容のものは何一つありません。

何年も前に作った調味料の分量や、紅茶を蒸らす時間、20年以上前の広告や

薬を飲んだ時間のメモなど。。。

もうメモの紙も色褪せてパリパリに乾いています。

 

考えました。

子供もいないし、叔父が亡くなって淋しい。

これまで溜め込んできたものは、一緒に過ごしてきたものたちで、

手放すともっと心細くなる。。。なのかなあって。

 

衛生的ではなく、掃除もしづらく、空気が重苦しい状態になっています。

体調も崩しがちです。

しかし、強く言うこともできず、状況を変えるのはとても難しいです。

 

歳を重ねてから考え方や価値観を変えるのは、多くの場合無理です。

健康で楽しく長生きしたい。。。

そのためには、一刻も早く、お片付けに対する意識改革を始めることが大切ではないでしょうか。

「自分を軸」にした必要なものは何かを、しっかり考える習慣を身につけたいですね。